Geeklog(ギークログ)との出会い

2006/04/05 00:32 JST

いかに社会に役立つもの、そして効率のよいものを提供できるか・・・これまでそんなことばかり思いをめぐらしてきたように思います。

かといってビジネスの世界で積極的に生き抜く気概をもっていたわけでもなく、大学は数学科へ。数学に特に魅力を感じるでもなく卒業。大学時代は、数学より能楽にはまった4年間でした。

コンピュータの魅力にとりつかれたのは大学卒業後に入ったベンチャー企業です。
CG映像を作成するためのハードウェアと、それを制御するソフトウェアを開発する会社です。
そこでC言語を勉強。当時C言語の教本は、英語版の1冊しかない時代でした。

その後大手電気メーカーでパソコン(X68000)のCGシステム開発を10年経験しますが、限界を感じて退職し、SOHOになるわけです。

大手電気メーカーに勤めていたおかげで社員時代の広いネットワークを活かして思いのほか順調な売り上げで、営業しなくてもあまるほどの仕事です。

ところが、そのうちSOHO不況時代に突入し、とうとう営業しなければ仕事が十分とれなくなってきます。一方突然受けきれない仕事が来て断ることも出てきました。

そこで1998年にSOHO支援サイト「Ivy SOHO」[*1] を立ち上げ、大手電気メーカーやその関連企業からの直接受注によるデータ入力を中心とした業務の紹介メールマガジン配信を中心としたサイトの運営をはじめることにしました。

中間マージンを構造的に減らす努力をし、安すぎる仕事を取らないことでメンバーはすぐに増えて、2002年には1万人になります。

しかし、そのうち厳しい現実もあってSOHOへの夢がはじけ、また、多くの受発注・人材紹介サイトも充実したことで現在はメールマガジンを受信しているメンバーは7000人程度なのですが、メンバーのスキルが非常に高いなと思います。

セミナーを毎月開催していますが、参加者から教えてもらうことのほうが多かったりするほどです。

Geeklogに出会う。

そうして出会った最初のオープンソースCMSはXOOPSでした。でも・・・、どうにも肌にあわないものを感じて他のCMSを物色していきます。その中で、日本語化は不十分だったのですが、管理画面のスマートさ、画面のクールな雰囲気、細かなカスタマイズのしやすさにひかれてGeeklogを選ぶことになります。

Geeklog Japanese[*2] で日本語パッケージを提供していたのはSaYさんでした。SaYさんには早くからGeeklogを日本に紹介していただいたことはとても感謝しています。

Geeklogの足りない日本語化作業はIvySOHOのスタッフで行えばよいし、設置が少々面倒でも、といっても開発者にとっては簡単ですが、素人にはちょっと難しいという程度ですから、設置後のカスタマイズや運営の手順がスマートなほうが、よほどよいのではないかと考えたわけです。設置よりもその後続く管理作業がスムーズにいかなければせっかくのCMSサイトも放置されてしまいかねません。

そして各所で公開されている数々のプラグインを必要に応じて追加すればシステムカスタマイズが簡単に行えます。

28ヶ国語41言語ファイルがはじめから

デフォルトで28ヶ国語41言語ファイルがダウンロードコアパッケージに含まれています。utf-8にも対応しています。こういったマルチ言語対応がGeeklogのよいところです。

これからの開発では世界との連携は必須だとおもいます。開発も本家との連携がGeeklog Japaneseを通じてスムーズに行われているので、オープンソースプロジェクトとしては理想的なかたちだろうとおもいます。

ブログのテーマについて

ブログのテーマに、「オープンソースCMS GeeklogがWEBの標準になる日」・・・なんて能天気なテーマをつけたものかと思うのですが、少なくともCMSでつくるホームページは標準になる日がくるかもしれません。

CMSの中でもGeeklogはオープンソース運営の理想的な姿の上になりたっています。WEBのポータルサイトとしての基本的な機能を網羅しながらも直感的に管理できて、デザインもよく操作ストレスが少ないまだまだ進化し続けているGeeklogは、この分野ではもう少し注目されても良いのではないでしょうか。

geek(ギーク)とは

ちなみに最近geek(ギーク)ということばがよく聞かれるようになりました。

おたく[*3] (フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』)によると、geekは日本語では、「技術フェチ」あるいは「パソコンオタク」で、いわゆる「おたく」とは少しニュアンスが違うようです。

CNET Japan ブログ[*4]
の渡辺聡・情報化社会の航海図[*5] ?情報社会学追説:ソーシャルギーク[*6]  で引用されている、情報社会学序説―ラストモダンの時代を生きる[*7] が共感できます。

自己満足でおわらない社会性のある geekを「Social Geek」と呼んでいるという紹介がありますが、まさしくこの類だと思います。

デモサイトで管理操作を体験できます。

Geeklog の日本語デモサイト[*8] では、今、管理者でログインできるユーザ名とパスワードを公開中です。Geeklogの管理をいつでもどなたでも試すことができます。かなり大胆な企画なのですが、いまのところトラブルもありませんのでこのまま様子を見ようと思いますので、ご協力をおねがいします。Geeklog本家では英語版のデモサイト[*9] が稼動しています。こちらもパスワードを公開していますが、1時間ごとにサイトがリフレッシュされています。

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株式会社アイビー・ウィー - Geeklog(ギークログ)との出会い
https://www.ivywe.co.jp/article.php/20100504140055400

[*1] http://www.ivysoho.com/
[*2] http://www.geeklog.jp
[*3] http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%8A%E3%81%9F%E3%81%8F
[*4] http://blog.japan.cnet.com/
[*5] http://blog.japan.cnet.com/watanabe/
[*6] http://blog.japan.cnet.com/watanabe/archives/002791.html
[*7] http://www.ni.tama.ac.jp/shumpei/LastModern_Common/
[*8] http://demo.geeklog.jp
[*9] http://demo.geeklog.net/