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オープンソースが安心な理由

Geeklogは,すべてが公開された中で開発が行われている。本家の開発環境は,ソースはlog Mercurial Repositoryでバージョン管理されている。だれでもバグトラッカーに書き込めるし,メーリングリストに参加でき,公開掲示板もある。どのようにバグフィックスされて,機能アップが進んでいるかもわかる。実際にソースコードにコミットできるのは,本家開発者の中心のDirkさんを中心とした限られたコアメンバーなので,ソースに問題のあるコードが埋められる危険は無く,安心して利用できる。

日本語版開発環境も,今年7月から,Google Codeを活用したSubversionによる管理に移行した。

コミットする権限を持つ,限られたプロジェクトメンバーによって, 安全にソースが管理されつつ,だれでもダウンロード(Downloads),エラー報告(Issue),ソースの表示・取得(Checkout:Browse),コミット履歴の参照(Checkout:Changes)等が行える。

以前,銀行のシステムに,一開発者の口座に小額が自動的に振り込まれるプログラムを紛れ込ませる不正があったが,商用のクローズドなソースだったからこそ多くの目でのチェックも無く,そのような不正なコードが埋め込まれた。だから銀行のシステムもオープンソースで作れ,というのではないが,オープンソースであればそのような事故はなかっただろう。

オープンソースにすることで,ソースコードはきれいに整えられて,ドキュメントは必要なものが蓄積されて,検索できるようになっている。多様な言語・文化の開発者が参加することによって, ソフトウェアの設計はグローバル化される。

一般的に,開発者を日本に限ると,一旦作成したものを海外で利用できるものにはなかなかならないものだ。 ソースコード内に日本語の言語が入ったり,コメントも日本語で入り込む,あるいは時刻の表示形式が多言語に対応しない,住所表記がグローバル化されない,等など。

さらに,開発スピードにも差が出てくる。

Geeklogは,OpenIDに対応した。このような開発も,日本だけの限られた開発者ではできなかったかもしれないが,グローバルな開発者の連携があって,いち早く対応して世界的な開発の流れを取り込むことに成功している。

もうひとつ付け加えたいことは,開発者の人格だ。

Geeklogを選んだ理由のひとつは,当初Geeklog Japaneseを運営していたSaYさんの人柄に好感を覚えたことだ。SaYさんによると,Geeklogを選んだ理由のひとつに,本家開発者たちの好意的な対応だったという。

実際に,本家との関係は良好で,レスポンスはすぐにあり,メールでのやりとりは非常に気持ちが良い。

仕事になるから,とか,得だから,というような打算で集まる集団ではなく,そのオープンソースが好きだから,そのオープンソースが発展していくと,多くの利用者が幸せになるから,ただそういう理由だけで開発に参加する開発者が集まってくる。 Geeklogの知名度は,まだまだ不十分なので,現状Geeklogをやればすぐにビジネスになるわけではない。すぐにビジネスになるオープンソースは他にある。それでもGeeklogが良いから,と集まってくる開発者に囲まれているGeeklogコミュニティは1000人を超えるが,非常に居心地が良い。

このようなコード管理によって,オープンソースだからこそ安心して利用できる,といえるようになる。グローバルな設計思想で構築され,多くの目にさらされて出来あがってきている美しいソースコードをぜひ活用してほしい。