サーバのチューニング
- 2007/09/16 06:15 JST
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サーバがやたら遅いと感じたことはないだろうか。
特にCMSであれば,1ページ表示するために,MySQLのたくさんのテーブル,そして非常に多くのPHPやテンプレートファイルをアクセスした上で表示するので,サーバが適切にチューニングされていなければ,サーバがいくら性能が良くても関係なく非常に遅くなる。
自前のサーバやVPS等の専用レンタルサーバであればこれらの作業で,色々な高速化ができる。
- データベースの設定
- Apacheの設定
- PHPのアクセラレータの導入等
遅いなと感じたらすぐチューニングをしてみると良い。
快適にページが表示されるようになると,ストレスなくページを閲覧できるので,自然に閲覧ページが増える。
あまりに遅いページであれば閲覧者から敬遠される。
サーバにかかる負荷が少なくなるので,同じサーバでたくさんの同時アクセスを処理できるようになる。同じサーバにより多くのサイトを設置できるのでコストパフォーマンスも良い。
またPHPのレスポンスが良くなればより複雑なプログラムを追加構築してより良いサービス構築が可能になる。
VPS等でしっかりチューンアップしていない状態だと1ランク上のサーバを選ぶ必要が生じて月々の費用も増大することになるかもしれない。
こういったことをホスティング会社に相談しても,一般的にチューニングのアドバイスはしてくれないようだ。VPSなら自己責任でこのようなことまで視野に入れて賢く運営したい。
今月,ある会社のサーバのチューニング作業を行って劇的にレスポンスが上がったので,ものすごく感謝された。
他でもこのようにチューニング作業で劇的に改善される可能性のあるサーバが眠っているに違いない。
今回のチューニング作業は,Geeklog Japaneseの開発メンバーで,Zen CART on XOOPS, Zen CART on Geeklogの開発など,オープンソースで活躍しているTKTools.jpの木下さんに委託した。オープンソース開発のネットワークのなかで,サーバのチューニング作業を安心して委託できるひとが見つかったわけで,本当によかった。
このようなサーバのパスワードもすべて渡して作業してもらえるには,スキルはもちろん必須だが,日ごろの人間関係が安定して良好であることも重要だ。
オープンソースの恩恵を,こういった場面でも受けている。