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大学がオープンソースに貢献する

今年にはいって京都大学東南アジア研究所から積極的に公開を前提としたGeeklog開発費用を提供していただくようになった。

すでに記事管理画面の機能アップを開発して,ダウンロードセクションで公開している。GoogleMapsAPIをもっと高機能なものを記事内で簡単に利用するアドオンも現在開発されようとしている。

これまで,参加している開発者の善意で日本語で配布する際に便利なプラグインやハックを無償提供されて,使いやすく便利なGeeklogに育ってきている。

テーマエディタプラグインはmystral-kkさん,コンフィギュレーションエディタプラグインはnmoxさん,携帯ハックはim-ltdさん,OpenPNEシングルサインオンはTsuchiさんというふうに。また,Zen CARTプラグイン「Zen CART on Geeklog」は弊社アイビー・ウィーが開発費用の半分をkinoさんに提供して開発,公開した。さらに,ここでは紹介しきれないほどのアドオンが開発され,公開されている。

開発者たちは,お互いに公開しあうことで,お互いの利益になることを知っているので,オープンソースの活動は自然に活発化するのだが,デザイナーの場合は,公開しあうことでお互いにメリットになる経験をあまりしてこなかった。PCやWEB制作に関する情報交換では若干あるのかもしれないが,そういう文化がないので,オープンソースに積極的に参加するきっかけは少ない。それでも,CMSのオープンソースでは,他のソフトウェアに比べてデザイナーの参加比率は高い。デザイナーもさらに高機能で付加価値を提供できるCMSを自身で設置提供できるようになるし,オープンソースの活動に参加することで開発者と連携しやすくなり,ネットワークを広げて大きなプロジェクトを運営できるようになるメリットがあるからだ。

企業も,なぜソフトウェアが無償で手に入るのか,その背景を理解し,利用するからにはかならず貢献する姿勢がほしい。貢献した開発成果物に,企業の名前を明記して配布することにより,企業のステータスは上がる。少なくともオープンソース開発者の仲間うちでは,確実に好感をもたれることは間違いない。

たとえ公開した成果物が,ライバル企業に利用されることになったとしても良いではないか。ライバル企業がさらに開発して,その成果物はいつか自分たちが享受することになっていくのだから。

京都大学の一研究機関のオープンソースへの取り組みに対し,他の大学や各種研究機関,企業も続いてほしいものだ。