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CMSカンファレンスリポート

2008.11.26,CMSカンファレンスへ行ってきた。

CMSをテーマにした大掛かりなカンファレンスは初めてなので期待感も高く,参加者数は500人を超えたようだ。CMSにすでに携わっている導入側の参加者が多かったので,CMSがなぜ良いのかというような基本的な前半のセミナーには満足しきれなかったようだが,後半,特に,ビールとおつまみを持ち込んでの最後のオフレコパネルディスカッションで本音も聞かれた。

複数セミナーを受けたが,プレゼンテーション手法は参考になった。プレゼンテーションの画像やアニメーションも相当のレベルで制作されている。 説得していくための用語も,企業向けにいろいろと工夫されていた。

いかにスマートに進めていくか,プロジェクト管理手法も研究・導入されつつあるようだ。泥臭いやりとりで深みにはまって失敗を重ねるなかで磨かれてきた手法かもしれない。

というのは,各社失敗プロジェクトを重ねてようやく成功プロジェクトの率を大きくできるようになった,と,率直に過去の失敗をクチにしていたからだ。CMSを導入するクライアントは,ほとんどの場合ははじめての経験で,十分な対応ができるわけではない。しかも間に2社3社と入ればコミュニケーションは悪くなり,結局最後には直接交渉して突貫作業になったりもする。ありがちなはなしだ。

セミナーの講演は,もっぱら大型案件ばかり扱うコンサルティング,代理店,制作会社等のため,多くは商用CMSだが,小型案件で承認ステップが無いものに関しては,オープンソースを導入している企業も多いようだ。

といっても,承認ステップは,すでに社内のシステムによって出来上がっていて,導入しても実際に活用されない場合が多いようなので,オープンソースを導入する上での技術的な壁は承認ステップかと思っていたが,そうではないのかもしれない。

オープンソース側も,オープンソースによっては商用CMS同様,企業からの確実なサポートを受けて,確実な対応ができることが理解され,それが企業側に浸透していくことにより,個別のオープンソースを指定しての導入プロジェクトが増えていくことに期待したい。

いずれにしても,オープンソースだから,とか,商用だから,という以前に,個々のソフトウェアを吟味して良いものを活用してほしい。 オープンソースといっても,開発体系は非常に幅広い。

オープンソースCMSだから,サポートが不十分だとか,開発管理ができていないのではないか,というようなことは,個別のオープンソースの開発事情を知らないための誤解だ。オープンソースはソースや開発過程が公開されるために,非常にシビアにプロジェクトを運営している場合が多く,それがだれでも監視できる状況だから安心だ。

それよりも,商用の場合,ソースが公開されていないリスク,携わる開発者が少ないことのリスク,利用者が限られて不具合をフィードバックする量が少ないことのリスク,開発状況がユーザから見えないリスク等々,もう少し認識されてもよいと思うが…。