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ベンダロックインビジネスはオープンソースに足元をすくわれる

ベンダロックインで縛っていく従来型のビジネスは遠からずオープンソースに足元をすくわれるだろう。なぜなら,ベンダロックインで縛られたほうは,なんとかこの呪縛から逃れようといろいろ模索するからだ。そんなとき,現在のシステムがオープンソースでもっと便利で高機能なものに置き換わるということを知ったら,すぐにでもシステムをオープンソースに置き換えていく可能性があるのだ。

年間数千万円もサイト運営にかけているが,何層にも下受けに出されているため要求がストレートに開発会社に伝わらない。要求してもなかなか変更に応じてもらえない。Geeklogを実際に使ってみて直感的な操作と高機能なところに驚いた。今のシステムをすっかりGeeklogに変えたい。実はきょう,そんな商談があった。

日本の企業はどこが責任を取ってくれるのかそればかりを気にして,どこも責任を取ってくれそうに無いオープンソースを最初からよく知ろうともしないで敬遠するので,オープンソースビジネスはなかなか大変だなと感じていたのだが,もし企業の担当者が質の高いオープンソースに出会って本当にその機能を知ったら簡単に今のシステムを置き換えていく可能性は十分にあるわけだ。

逆に,その大手ベンダーや,そこから受注して中間マージンを得ている会社,そして最後に受託している開発会社は,突然仕事を一挙に失うことになるわけで,それは当事者にとっては非常に恐ろしいことだ。結局顧客満足のために働いてこなかった報いであり,いつかは訪れる結果なのだが,人事ながら心配だ。

オープンソースはカスタマイズ業務を受注し,カスタマイズした開発部分は再びソースやドキュメントを公開して共有資産にする。オープンソースはそうやってますます強く進化していく。強いオープンソースならビジネスになる。さらに利用者や開発者は増え,徐々にオープンソースでビジネスをする人口が増えていくことだろう。

オープンソースならスキルさえあればSOHOも十分可能だ。なぜなら大手の会社が提供している商用のシステムより,機能でも価格でもはるかに優位なオープンソースなら,企業規模で負けていようとも十分勝負になるからだ。

※ベンダロックインとは,ある特定の会社がユーザーを自社システムで囲い込むこと。根幹のシステムを特定のベンダーのシステムにしてしまえば,あらゆるカスタマイズ開発やメンテナンスなどはベンダーのいいなりにならざるを得ない状態に陥る。できるだけ他社が入り込まないよう,分かりにくい仕様にしたり,特殊なプログラムを使う悪質な事例も少なくない。