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[みんなのお題]CNETはオープンソースWikiと検索サイトを提供すべきか

オープンソースは日本ではまだまだ一部の開発者や企業のボランティアレベルで支えられており,十分にビジネスになっているとはいえない。

ただ,オープンソースが流通している商用システムを凌駕するほどに高度なソフトウェアに成長したとき,一挙に商用システムはオープンソースに置き換えられて,オープンソースが間違いなくビジネスになるときを迎えるはずだ。

しかしながらオープンソースがそこまで成長するときまでボランティアで下支えができるのか。今,そこが一番問われている。

ヨーロッパでは非常に合理的なオープンソースが支持されて既にビジネスが成り立っているようだが,日本ではマルチバイト対応のための開発や携帯への対応,その他細やかな対応をしなくては日本で十分なソフトウェアと認知されにくい。つまりオープンソースの日本語化へのハードルが思った以上に高いのだ。

そこまでの開発を日本ユーザ会が担えるのか。日本ユーザ会が,本家へコミットして本家が動いてくれるのか。そのあたりが大きなネックになりそうだ。本家へコミットできない,あるいは日本の希望を聞いてくれないオープンソースはいくら性能が良くても実際には利用できない。

一方,日本におけるオープンソースの普及のためのイベントやサイト,開発サポート環境も成熟しているとはまだまだいえない。

LinuxWorld Expo

株式会社IDGジャパン主催のLinuxWorld Expoでは,複数の企業がスポンサーになってオープン・アップ・OSSや,.orgパビリオンなどが開催されている。一番ビジネス志向の高いイベントだと思われるが,オープンソースがイベントの中の一部分という扱いなのにはまだまだの感がぬぐえない。

オープンソースカンファレンスOSPN SNS

OSPNは株式会社びぎねっとという一企業が支えており,全国で毎年6~7回オープンソースカンファレンスを開催しブース出展とセミナーを開催している。参加者が最も多いが,ボランティアの色が根強くビジネス志向のオープンソースは参加を手控え気味だ。11月になってOSPN運営グループはSNSをリニューアルしてオープンソースSNSとしてOSCとは独立してSNSを開設してオープンソース同士の交流の場を提供しはじめた。

関西オープンソース

関西オープンソースは関西オープンフォーラムが主催しており,実行委員長は大阪市立大学の教員だ。大阪で年一回開かれている。しっかりとしたボランティア組織と公的機関が連携した良いイベントだ。東京でも開いて欲しいものだがそれは望めないようだ。

Geeklogユーザ会を運営していても感じるが,関西はボランティアの動きが非常にしっかりして実際に機能するが,東京ではどうしてもビジネス志向になり,ボランティア組織をつくりにくい土壌になっているように思う。東京ではビジネスが非常に忙しくボランティアまで時間が取れない状況なのだろう。関西では残念ながらビジネスをしたくてもすぐにはできない背景があるので,ビジネス展開の準備やネットワークを広げる意味で,まずはボランティアからはじめてみる,そのうちボランティアに目覚めてたのしい数々のコミュニティに参加していくということになりやすいのではないかと推測している。

その他,オープンソース単独のイベントもあるが,ビジネス志向のオープンソースイベントが現在まだ十分に提供されているとはいえないだろう。

Google Summer Codeによる開発支援

GoogleはGoogle Summer Codeプロジェクトを提供して多くのオープンソースが参加している。Geeklogは今年も参加しており,このプロジェクトのおかげで多くの開発が行われて次期バージョンにてリリースされる。

Wikiや検索サイトの充実

どんなオープンソースがあって,どんなユーザ会が組織されているのか,なかなか検索しにくい。Wikipediaにも情報は不十分で十分に情報が集約されているとはいえない。例えばオープンソースという項目でさえ,先日この項目に多くのオープンソースが抜けていたため一挙に追加したが,よく知られたオープンソースでさえまだまだ掲載から漏れているようだ。

個々のオープンソースを様々な角度から検索するための検索システムやWikiをOSPNが担っても良いと思うが,たとえばCNETといったビジネスの場に直結したサイト内で展開できるのであれば,それがオープンソースをビジネス化するための近道になるのかもしれない。