汎用CMS比較一覧~OSS Japanより

  • 2009/04/09 21:42 JST

OSS Japanの2009.4.9現在のプロフィール登録は、名。OSS登録数は、件。

汎用CMS比較一覧ページが,すこしにぎやかになってきた。

参加者数が145名なので,利用者数や開発者数の割合はまだまだ実数には程遠いのだが,各参加者の貢献度合いが非常に高く,よくもこれだけのオープンソースに関わっているものかと,感心するばかりだ。それぞれの参加者のオープンソースの貢献度合いがログインすることによってよくわかる仕組みなのでぜひアカウントを作成して参加していただきたい。

OSS登録数はどのサイトより豊富に集まってきているのではないだろうか。

日ごろのオープンソース活動のなかであたらしく知り合う開発者ネットワークを通じて地道にOSSの種類を増やして情報を追加している。 登録されていないOSSがあったらこちらへ!

4月23日,Geeklog:CMS比較セミナーをテーマに開催することになり,eZ Publishの参加をいただけることになった。OSS Japanへの登録がまだだったのでお願いしたところすぐに登録していただいた。eZ Publishは昨年日本に紹介されたばかりのCMSだ。これからも毎年,ますます多くのOSSが紹介されてくるはずで,それらをすべてフォローしていきたい。

ソフトウェア名登録ユーザ
C3 合計:0
Dynamicweb 合計:0
Geeklog 合計:19
Joomla! 合計:6
MODx 合計:5
PHP-Nuke 合計:2
RCMS 合計:0
SITE PUBLIS 合計:0
TYPO3 合計:2
XOOPS Cube Legacy 合計:10
Drupal 合計:4
Plone 合計:2
Liferay 合計:1
NetCommons 合計:0
concrete5 合計:6
eZ Publish 合計:1

すべてのCMS比較一覧へのリンクはこちら。

CMS比較の前に

  • 2009/04/04 03:18 JST

どんなCMSが好まれているか,どのCMSが機能が高いか,利用者が多いか,といった評価が多いように感じるが,そういったあやふやな情報は実際にはあまりあてにならない。

ビジネス利用にあたっては,たとえば,コアのバグがあったとき,いかに本家にはやく働きかけて修正してもらえるか,あるいは日本人開発者が直接コアをデバッグしてフィードバックできるか,あるいは機能追加についても同様で,いかに本家に取り込んでもらって,日本でも使いやすいCMSに進化できるかが重要だ。

本家から,日本人は使うだけ使うけれど,フィードバックしない,と不満を持たれるようでは,日本を配慮したCMSには進化しないだろう。本家から良好な関係を築けてこそのオープンソースだ。

ビジネスサイト,セキュリティを重視したいサイトにおいては,バグやセキュリティリリース対応は急務なので,そういった対応が迅速なオープンソースであることが重要だ。

オープンソースでサイトを構築するとき,納品時にオープンソースにバグが含まれていたとき,そのデバッグはオープンソースの開発に任されてしまい,迅速な対応ができるかどうかは,オープンソースのユーザー会が鍵をにぎる。

モチベーションの高い有能な開発者が集まっているユーザー会であれば,迅速にデバッグされてリリースされる。その中の多くは本家へフィードバックされてますます使い勝手のよいCMSへと進化していき,安心して多くのサイトに導入できる。

ユーザー会が活発でなかったり,あるいはユーザー会自体がないオープンソースは,ひとりで,あるいは1社で本家と交渉して活用するしかない。これでは本家へのフィードバックは少なく,本家からの協力も期待できないだろう。

オープンソースを単にムードで選ぶのではなく,ユーザー会の動き,能力,大きさで判断するべきだとおもうがどうだろう。

Geeklogに,念願のメタタグプラグインが開発され公開された。
メタタグプラグイン(metatags)公開

記事のコメントに対する承認機能のハックも開発中だ。

パンくずリスト機能も開発中でいずれ公開されるだろう。

今,たとえ足りない機能があったとしても,ユーザー会がしっかりと活動できているオープンソースであれば将来かならず対応されるので,安心して利用できるというものだ。

CMS比較 [ Geeklog | MT | Drupal | Joomla! | MODx ]

今月,CMSの視野を広げる目的で,CMS比較セミナーを開催する。

2009.04.23 Geeklogセミナー「CMS比較」を開催(東京)

今回はゲストスピーカーにオープンソースではなく商用のRCMSのスピーカーを招く。

いつもオープンソースばかりなのだが,商用はユーザーへのアピールの仕方が徹底しているので,営業的に参考になるところが多いのではないかと期待している。

 

クチコミがOSSを普及させる

  • 2009/03/09 12:23 JST

いまもそうだが,これまでGeeklogに詳しい開発者が内部にいる企業への導入が多かった。

一方,OSSに対して理解のない企業へは,たとえ機能的に優れているとしても,文化としてなかなか受け入れられない壁がある。

OSSの普及は,信頼できる開発者から周囲への熱烈な説得が必要不可欠のようだ。

そういった支持者を集めるのは,セミナーなどだけでは足りず,懇親会などでのくだけた場だ。

OSSを企業に導入するには,OSSを受け入れる企業側の姿勢も大事だ。企業内にOSSに詳しい開発者がいるとOSSの導入が非常にスムーズに運ぶ。

そういった意味では,OSSそのものというより開発者や開発コミュニティが主体のオープンソースカンファレンスは非常に意味のあるイベントだ。

開発者が繋がって,OSSが普及する。

OSSの機能だけでOSSを選ぶと,選んだOSSの開発体制によって後悔することもままある。OSS選びは,OSSコミュニティ選びでもある。

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