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CMSはWeb2.0への早道

  • 2006/04/05 01:32 JST
  • 表示回数 2,657

これからホームページをつくるのなら、Web2.0に対応したホームページ。リニューアルならなおさら対応させたいものです。

Web2.0の世界では、世界中のWEBが孤立することなくシステム的に自然に連携をとっていくことになります。システム的に連携をとることで、世界中の知恵が連携されて、集合知を生成することにまで発展が可能になりました。そういった潮流の中で、いつまでも昔ながらの静的で孤立したWeb・・・Web1.0と呼ぶのですが、これでは遅れをとることは自明ではないでしょうか・・・。

参考:Web2.0とは(Geeklog IvySOHO 用語辞典 Web2.0)

Web2.0の実現は、トラックバック・ピング送信・RSS配信機能が豊富なCMSでホームページをつくることからはじまります。

Web2.0の実現においてはブログでも十分なのですが、メールマガジンの送信やイベント投稿・リンク申請など、機能は総じてCMSのほうが最初から揃っているのです。

CMSとは

CMS(コンテンツマネジメントシステム)は、WEBコンテンツをデータベースで管理できるシステムです。

テキストコンテンツはデータベースに。デザインは、テンプレートファイルに。メッセージは、各国語の言語ファイルに。画像はサーバにおかれます。

データベースのテキストコンテンツと画像と言語ファイルとテンプレートファイルをCMSプログラムソースによって毎回サイトのコンテンツが書き出されるしくみです。

テンプレートからは、さらにスタイルシートを読み込みます。また、いろいろなメッセージはすべて言語ファイルから読み込んだものなので、設定で言語を変更すると、すぐにその国独自のサイトに早替わりも可能です。それは個々のユーザが独自に設定することができますし、UTF-8でサイトを設置すればあらゆる言語が混在した記事も文字化けすることなくみることができます。

基本機能は記事投稿です。通常複数のスタッフでひとつのサイトを管理運営します。ブラウザ画面だけで作業が行えるので記事の投稿・編集が簡単ですし、メールで記事を投稿することもできるので便利です。

CMSでは、メールマガジンやイベント登録、リンク申請等々、便利な機能が最初から付いている上に、多くのプラグインが提供されているのでシステムの拡張は比較的簡単です。

オープンソースプロジェクトが有効に機能しているため、Geeklogの場合、開発スピードが非常に速くなっています。昨年待望のトラックバックやピング機能が付き、Web2.0対応機能でブログにひけをとらなくなりました。

RSS配信機能も充実しており、この機能は通常のブログよりも複雑な設定ができるようになりました。
話題ごとに書き出したり、リンクをフィードとして書き出したり、いろいろな種類のフィードをつくることさえできます。

フィードをメニューブロックに表示できるので話題の新着情報を常にメニューブロックに表示することができて、サイトの連携効率が高くなりました。

例) Geeklog Japanese 

    ・・・メニューブロックでGeeklog本家やGeeklog IvySOHO の新着情報を掲載。 

商用CMSとオープンソースCMS

さて、どちらを選んだらよいのか・・・

筋のよいオープンソースCMSがあるのなら、間違いなくオープンソースCMSがおすすめです。日本語に対応されているオープンソースCMSはいくつもあります。

オープンソースCMSは、選んで使いましょう

オープンソースCMSプロジェクトは日本だけでも数多くあります。目的のサイトに合った、あるいは使い手に合ったシステムを選べばよいのではないでしょうか。

参考:CMS比較(Geeklog IvySOHO)

商用CMSのリスク

商用CMSは、開発力が限られるので、その開発グループが開発をあきらめた時点でおわってしまうリスクを考えなければなりません。

商用CMSでは、すこしこちらで修正したいと思ってもそうはいかないし、ソースを開示してくれません。

オープンソースは理想の開発システム

その点オープンソースは、開発者の層がちがうように思います。質がよいですし、数も絶対的に多いようです。

Geeklog Japaneseは関西在住のSaYさんの運営です。IvySOHOグループは大阪が中心ですので大阪でオフ会を開いていますが、Geeklog開発マニアは遠方にまで広がって、mixiでも活発です。

このオープンソースプロジェクトの高いモチベーションは、参加していて楽しいものです。GeekななかまのGeeklogコミュニティといったところでしょうか。いっしょに開発するgeek仲間を常に募集しています。開発だけではなく、翻訳だけでもよいですし、操作性の改善提案だけでも結構ですので、よろしければぜひご参加ください。

Geeklog(ギークログ)との出会い

  • 2006/04/05 00:32 JST
  • 表示回数 2,491

いかに社会に役立つもの、そして効率のよいものを提供できるか・・・これまでそんなことばかり思いをめぐらしてきたように思います。

かといってビジネスの世界で積極的に生き抜く気概をもっていたわけでもなく、大学は数学科へ。数学に特に魅力を感じるでもなく卒業。大学時代は、数学より能楽にはまった4年間でした。

コンピュータの魅力にとりつかれたのは大学卒業後に入ったベンチャー企業です。
CG映像を作成するためのハードウェアと、それを制御するソフトウェアを開発する会社です。
そこでC言語を勉強。当時C言語の教本は、英語版の1冊しかない時代でした。

その後大手電気メーカーでパソコン(X68000)のCGシステム開発を10年経験しますが、限界を感じて退職し、SOHOになるわけです。

大手電気メーカーに勤めていたおかげで社員時代の広いネットワークを活かして思いのほか順調な売り上げで、営業しなくてもあまるほどの仕事です。

ところが、そのうちSOHO不況時代に突入し、とうとう営業しなければ仕事が十分とれなくなってきます。一方突然受けきれない仕事が来て断ることも出てきました。

そこで1998年にSOHO支援サイト「Ivy SOHO」を立ち上げ、大手電気メーカーやその関連企業からの直接受注によるデータ入力を中心とした業務の紹介メールマガジン配信を中心としたサイトの運営をはじめることにしました。

中間マージンを構造的に減らす努力をし、安すぎる仕事を取らないことでメンバーはすぐに増えて、2002年には1万人になります。

しかし、そのうち厳しい現実もあってSOHOへの夢がはじけ、また、多くの受発注・人材紹介サイトも充実したことで現在はメールマガジンを受信しているメンバーは7000人程度なのですが、メンバーのスキルが非常に高いなと思います。

セミナーを毎月開催していますが、参加者から教えてもらうことのほうが多かったりするほどです。

Geeklogに出会う。

そうして出会った最初のオープンソースCMSはXOOPSでした。でも・・・、どうにも肌にあわないものを感じて他のCMSを物色していきます。その中で、日本語化は不十分だったのですが、管理画面のスマートさ、画面のクールな雰囲気、細かなカスタマイズのしやすさにひかれてGeeklogを選ぶことになります。

Geeklog Japaneseで日本語パッケージを提供していたのはSaYさんでした。SaYさんには早くからGeeklogを日本に紹介していただいたことはとても感謝しています。

Geeklogの足りない日本語化作業はIvySOHOのスタッフで行えばよいし、設置が少々面倒でも、といっても開発者にとっては簡単ですが、素人にはちょっと難しいという程度ですから、設置後のカスタマイズや運営の手順がスマートなほうが、よほどよいのではないかと考えたわけです。設置よりもその後続く管理作業がスムーズにいかなければせっかくのCMSサイトも放置されてしまいかねません。

そして各所で公開されている数々のプラグインを必要に応じて追加すればシステムカスタマイズが簡単に行えます。

28ヶ国語41言語ファイルがはじめから

デフォルトで28ヶ国語41言語ファイルがダウンロードコアパッケージに含まれています。utf-8にも対応しています。こういったマルチ言語対応がGeeklogのよいところです。

これからの開発では世界との連携は必須だとおもいます。開発も本家との連携がGeeklog Japaneseを通じてスムーズに行われているので、オープンソースプロジェクトとしては理想的なかたちだろうとおもいます。

ブログのテーマについて

ブログのテーマに、「オープンソースCMS GeeklogがWEBの標準になる日」・・・なんて能天気なテーマをつけたものかと思うのですが、少なくともCMSでつくるホームページは標準になる日がくるかもしれません。

CMSの中でもGeeklogはオープンソース運営の理想的な姿の上になりたっています。WEBのポータルサイトとしての基本的な機能を網羅しながらも直感的に管理できて、デザインもよく操作ストレスが少ないまだまだ進化し続けているGeeklogは、この分野ではもう少し注目されても良いのではないでしょうか。

geek(ギーク)とは

ちなみに最近geek(ギーク)ということばがよく聞かれるようになりました。

おたく(フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』)によると、geekは日本語では、「技術フェチ」あるいは「パソコンオタク」で、いわゆる「おたく」とは少しニュアンスが違うようです。

CNET Japan ブログ
渡辺聡・情報化社会の航海図?情報社会学追説:ソーシャルギーク で引用されている、情報社会学序説―ラストモダンの時代を生きるが共感できます。

自己満足でおわらない社会性のある geekを「Social Geek」と呼んでいるという紹介がありますが、まさしくこの類だと思います。

デモサイトで管理操作を体験できます。

Geeklog の日本語デモサイトでは、今、管理者でログインできるユーザ名とパスワードを公開中です。Geeklogの管理をいつでもどなたでも試すことができます。かなり大胆な企画なのですが、いまのところトラブルもありませんのでこのまま様子を見ようと思いますので、ご協力をおねがいします。Geeklog本家では英語版のデモサイトが稼動しています。こちらもパスワードを公開していますが、1時間ごとにサイトがリフレッシュされています。

プロフィール

  • 2006/04/04 23:25 JST
  • 表示回数 2,683

119368_27584197782今駒 哲子(こんま てつこ)

CGシステム開発をベンチャー企業と電気メーカーで14年経験して退職し、SOHOに。最初のホームページ企画制作は幼児教育「もじもじInput!」。
幸運にもヤフーで推薦サイトや、夏休み宿題特選サイトなどで紹介されました。

1998年にSOHO支援サイト「Ivy SOHO」を立ち上げ、相互支援活動をスタート。
SOHOのためのスキルアップセミナーは2003年9月から毎月開催しています。

セミナーで互いに勉強していくうちにホームページ作成の重要さから、SEO、そしてブログを経てオープンソースCMSへテーマが行き着きます。

そして、数あるCMSの中でも、なぜか当時メジャーでもない(現在もまだまだだですが)、Geeklogの魅力に引き寄せられて、全面的に開発協力していくことになり、日本語版コアパッケージやテーマのダウンロードサービスをGeeklog IvySOHOで提供しはじめることになり、現在Geeklog Japaneseを運営。Gh031

企業サイト、高校、大学同窓会のコミュニティやクラブ等々あらゆるサイトにGeeklogを導入して運用しています。

「無償CMS Geeklogを使ってみよう!?グローバル設計とハイセキュリティ」を書き、技術評論社「Software Design」2006年3月号 で掲載。

IvySOHOセミナー以外に、大阪府産業デザインセンターデザイン専門員として公開セミナーを行っています。
Geeklog本家 ・・・Dirk Haunが中心になって推進中。(開発者の横顔

Geeklog Japanese
 ・・・日本語公式サイトを運営中。
アイビーソーホー ・・・筆者運営の会社ホームページ
SOHO支援サイト「Ivy SOHO」 ・・・筆者運営のSOHO支援サイト

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