SNS、OpenPNEでコミュニティが活性化

  • 2006/08/09 08:57 JST

SNSのmixiは、全国のIT技術者を中心として、さらに多様な人材を結び付けてくれるサービスとして随分優秀なサービスです。

大阪在住ですが、日記を見てもらっただけで東京等遠方からもマイミク申請もあり、相当仲間も増え、東京へ行くたびにそういった人たちとのオフ会で盛り上がります。

また、コミュニティのオフ会は活発で、大阪のオフ会にもかかわらず、東京からわざわざ駆けつけてくれる人たちもいます。そうやって急激にマイミクを増やして仕事も趣味も連携を広げています。

このように、mixiは趣味でも仕事でも生活から切り離せない世界になっています。mixiに何人も友人を誘いましたが、頻繁に日記を上げてせっせとマイミクをふやして楽しんでいる少々mixi中毒気味になっているひともいます。

ただ、mixiはすでに巨大化して、参加者同士はお友達、といった親近感が沸く関係が薄れてしまいつつあるのも事実です。

今年に入って、オープンソースのSNS「OpenPNE」の利用が広がり、各所で立ち上がるようになりました。So-netは、So-net IDがあれば無料でSNSを立ち上げられるサービスをリリースしたので、個人でも簡単に自分のSNSを作れるようになってSNSが乱立。一人で5つも6つも同時にSNSに加入して、それぞれ書き込みが大変だという人まで。

mixiだけでも十分ではないか、とか、またSNSを増やしてしまうことで、会員に負担を掛けてしまうことになるのではないか、あるいは、十分なサービスができないのではないか、といった心配からSNSの立ち上げを見合わせていたのですが、「OpenPNE」でかなりのサービスが提供できそうだということがわかり、こちらのコミュニティ「Ivy SOHO」も、SOHOワーカー検索ができるSOHO SNS「Ivy SOHO SNS」を立ち上げてサービスをスタートしました。

スタートさせてみると、思った以上の効果がでているようで、会員は招待制ですが、順調に増加し、日記の書き込み、コミュの立ち上げ等、活発です。

プロフィールにも、十分な情報が入力されているので、SOHOワーカー検索としてもおもしろい検索ができ、地域のSOHOコミュニティも徐々に立ち上がって連携が始まりつつあります。

汎用CMSでは、外へ向けたニュースリソースを配信。SNSでは、仲間と十分意思疎通を取って、情報を共有する。どちらもCMSですが、目的を明確にもって、必要なだけCMSを導入してサイト運営をしていくことで、外への発信と、情報連携をしていく仲間への発信ができます。

SNSでは、いかに居心地のよいWeb空間を提供できるかにかかっています。毎日の運営をたのしく仲間とすごせる工夫をいろんなところで進めていこうとしているところで、この居心地良さを、メンバーがどれだけ増えても維持できるようにしていきたいものです。

CMSとBlog、Wiki、Commerceの位置づけとSNS

  • 2006/08/01 11:15 JST

前回、CMS(ContentsManagementSystem)とWikiの比較を書いていて、CMSの定義がおかしいのではないかという指摘をコメントでいろいろと受けました。
コメントをいただきました皆様、ありがとうございます。
いろいろなCMSは、お互いに影響しあってそれぞれに進化しているので、きれいな図にはならないのですが、つぎのような図式が適当ではないかとおもわれます。いかがでしょうか。

[CMS]
┣[汎用CMS]…Geeklog,XOOPS,MODx,plone,Drupal,Joomla他

┣[Blog]…Nucleus,MT,WordPress,HyperNikkiSystem 他

┣[Wiki]…MediaWiki,PukiWiki,yukiwiki

┣[Commerce]…OsCommerce,ZenCart他

┣etc.

汎用CMS(ContentsManagementSystem)は、様々なシステムを拡張するプラグイン(モジュール)システムが充実しており、BlogやWikiのシステムをとりこんで様々なPortalSystem環境を提供していくものです。

現に、Geeklogでは本体機能にBlog機能を持ち、XOOPSではWordPressプラグイン(モジュール)があるなど、CMSではすでにBlogとの親和性が高くなってきています。

さらに、WikiやCommerceのプラグイン化も進んでいます。

汎用CMSは、Webのフレームワークのような位置づけになるのかもしれません。

ところで、SNSは、CMSの枠組みの中でどういう位置づけになるのか、今回は入れていません。
SNSは将来もCMSのプラグイン化は想像できないし、独自に進化していくものだろうと思います。機能としての交流はあるとはおもいますし、技術的にプラグイン化できないということではありませんが。

SNSは、OpenPNEの登場で、最近爆発的なひろがりを見せています。
毎日のスパムメールに、アダルト系のSNS勧誘メールが大量に届くまでになったことで、SNSということばにアダルトのにおいが付いてイメージダウンしないかと心配するほどです。

こちらのSOHOコミュニティ「Ivy SOHO」もSNS「IvySOHO SNS」の試験運用をスタートさせました。CMSのGeeklogを利用した情報発信型のサイトと、参加者の交流のSNSサイトを平行して運営することで、より良いサービスが提供できるのではないかと思っています。

このような運営は各所ですでに見受けられ、ひとつのビジネスモデルにもなるだろうと思います。

CMSの構成図は、@randomさん、masamicさん、tacaさん、mixiでの意見交流では、ばば@おおさかさん、そしてGeeklogのZenCARTプラグインなど多数の開発をされているkino-pさんのご意見を参考にさせていただきました。ありがとうございました。
CMSの構成図については今後もいろいろな方のご意見を伺って、もっと充実したものに仕上げていきたいとおもいますのでよろしくお願いします。

CMS(Portal System)とWiki。コンテンツの作り方の違い

  • 2006/07/27 02:56 JST

CMS(Portal System)とWikiでコンテンツをつくっていますが、それぞれのしくみによって記事の投稿の性格がかわります。

CMS(Portal System)は、最新情報をまず記事として掲載。あるいは掲示板にUP。
それでコメントやトラックバックで反応をみながらさらにコンテンツを追加していきます。
ただ、Wikiのように、履歴がのこりません。まちがって記事を削除したり変更したときには、もうお手上げです。(もちろん、CMS(Portal System)にWikiプラグインが追加されている場合にはそのようなことはありませんが。)グーグルのキャッシュをあわてて見に行き、そこからはめ込むこともあります。もしなければ12時間ごとにデータベースのバックアップを行っているので、そのバックアップファイルからその記事の部分を探して復帰させるか、最悪データベースのリストアで復帰する方法も残されていますが。

ですから、CMS(Portal System)は速報性は高く優れているものの、じっくり編集したり、追加していくという目的ではすこし弱いようです。

その点、Wikiは、じっくりおちついて文章を練って、体系立てて文書を作成していけます。だれがいつどういうふうに編集・修正したか差分もわかり、いつでもどの時点のコンテンツへでも復帰させることができるので、安心して大胆に修正を行うことができます。

コンテンツ自体が文字を主体にしているので文字の大きさも大きくよみやすい。
タグが共通化されているので統一感もあり、キーワードへのタグリンクもしやすく、ページもつくりやすい・・・。自然に、おちついた文体になって、よみやすい文章になります。

CMS(Portal System)で作成していた文章をWikiで構成しなおすと、気がつかなかった構成の不備、まちがいに気づかされます。

さらに、このコンテンツを書籍化する場合には、こんどは全体のページ数と個々のコンテンツの主張ごとにどういうページ配分にするかを割り当てることになるので、削除してよいところを削除していって、全体的にバランスをとって、言いたいことをわかりやすく簡潔にしていきます。また、印刷になることで、校正を十分にかけるのでさらに文章が洗練されていくことになり、画面のキャプチャーも、Webのときには気にならなかった細部のミスも気になり、作り直すことにさえなります。

速報性、コミュニティ、連携をCMS(Portal System)サイトで求め、ドキュメントの充実をWikiで求め、最後に書籍として信頼度の高い情報化をおこなって、Webに反映させていく・・・。

この循環がさらに良い効果をもたらすように思います。

追伸)
当初CMSとして紹介していましたが、WikiもブログもCMSであるということから、CMSから、CMSのなかでもPortal Systemのことを限定してこのブログを書いていたため、後から(Portal System)を追加させていただきました。(2006.7.31)

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