LW .orgパビリオン パネルディスカッションリポート(2/2)

  • 2008/06/02 23:56 JST

2日目は,CMSグループによるパネルディスカッション。 おなじCMSとはいえ,ソフトウェアやコミュニティの違いがよくわかった。CMS同士でここまで語り合う場は,これがはじめてなのではないだろうか。オープンソースCMSは利用者が多く,それぞれのCMSについて比較していろいろと利用したいと多くの人が思っているはずだ。オープンソースCMS単独でビッグサイトのような会場でイベントが持てるようになればとも思う。

オープンソースリーダーズパネルディスカッション

Part2 違いがわかるオープンソースCMS


オープンソースプロジェクトリーダが集合!

~OSSの特徴,展望,他のOSSとの違いがわかる~

汎用CMS, SNS等CMSのオープンソースプロジェクトリーダから直接語ってもらえる!
同じようなものだと思っていたCMSが,実はそれぞれまったく違ったものだった?
OSSの概要,特徴から展望まで。


参加OSS:
Geeklog・MODx・MyNETS・NetCommons・Plone・XOOPS Cube他 (ABC順)

コーディネータ:
高橋隆雄

直感的軽快な操作で携帯対応でありながらどこまでもカスタマイズ可能な汎用CMSGeeklog,ページ生成機能が秀逸でギークなWEBデザイナーにも支持されるMODx,OpenPNEがら派生し,高機能軽快操作で好評のMyNETS,国立情報学研究所がパッケージ化して全国の学校・自治体に配布しようとしているNetCommons,唯一MySQL・PHPの環境ではなくプログラミング言語Pythonで書かれた高機能なZope上で動作する異色のCMS Plone,日本ではあまりにも有名でNetCommonsなど多くのCMSに影響を与え,今も巨大なコミュニティをかかえて活発なXOOPS Cubeと,よく知られたCMSが勢ぞろいした。

コミュニティ運用ツールにも使えるCMSを開発しているため,各コミュニティの規模は桁違いに多い。人材不足があったとしても,前日のパネルディスカッションほど切実なものではない。NetCommonsだけはオープンソースといっても異色でコミュニティサイト自体を設置する方向ではないようだが。

さて,ことしの反響がよかったのか,来年の日程がもうおなじく5月に決まったようだ。 来年もぜひCMSをテーマにしたパネルディスカッションでさらに情報交換したい。

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※開発者にもっと身近に接したければ日本で一番オープンソース開発者が集うOSPN SNSへ。

LW .orgパビリオン パネルディスカッションリポート(1/2)

  • 2008/06/02 22:21 JST

2008年5月28日(水)・29日(木)・30日(金),東京ビッグサイト(東京国際展示場)にてLinuxWorld Expo/Tokyo 2008(主催:株式会社IDGジャパン)が開催された。

ことしも多くのオープンソースグループがブースを出展してセミナーを開催する「.orgパビリオン」(スポンサー:NTTコムウェア)が開かれた。

今回の注目企画は,オープンソースリーダたちによるパネルディスカッション。29日,30日の2回開催された。

オープンソースリーダーズパネルディスカッション

Part1 多種多様なオープンソース

オープンソースプロジェクトリーダが集合!
~OSSの特徴,展望,他のOSSとの違いがわかる~

聞きたいこと,これまでに聞けなかったことをオープンソースプロジェクトリーダから直接語ってもらえる!

個別のセミナーでは決して聞けなかったOSSの概要,違い,特徴から展望まで。

参加グループ:Asterisk・Firebird・OpenOffice.org・OpenLDAP・OpenPNE・openSUSE・Ubuntu・Ultramonkey-L7 ・WideStudio/MWT・Samba・小江戸らぐ(ABC順)
コーディネータ:今駒 哲子

多くのオープンソースが一堂に会し,自身のオープンソースをまずわかってもらうための説明に予想以上に時間をとられすぎた感があるが,どんなオープンソースがどういう実態でどんな活動をしているのか,ようやくわかってきたのではないか。ひとつひとつのセミナーに参加すればよいが,こんなにたくさんのオープンソースのセミナーすべてに参加できるものではないから。

これらのオープンソースの中に, LinuxディストリビューションのOSSが,openSUSEUbuntuSLAX小江戸らぐと3つもあり,来年はLinuxディストリビューションのOSSだけのパネルディスカッションもおもしろそうだ。

Linuxディストリビューション以外に,電話のオープンソースAsterisk,DBのFirebird,ディレクトリ・サービスに接続するために使用されるプロトコルの一つであるOpenLDAP,大手の住友電気工業株式会社が全社的に採用が決まり,自治体も今後採用が見込まれて俄然注目のOpenOffice.org,国内オープンソースSNSの草分けOpenPNE,負荷分散機能を実現するUltramonkey-L7,UnixをWindows NT互換のファイルサーバ/プリンタサーバにするSamba,オリジナルの統合開発環境を持つ異色のWideStudio/MWTなど,実に様々なオープンソースが集まった。

どこも苦労しているのはオープンソースに割く時間。会社から抜け出せないで代理出席したグループもあった。27日の前日準備に参加しない,というか,できないグループが多く,もうすこし各コミュニティに体力があればとも感じる。

パネルディスカッションで出た各オープンソースコミュニティの悩みは人材不足。若い人,女性も含め,なかなか増えていかないのが悩みのようだ。

コミュニティを運営するためのツールでもある汎用CMSを開発するグループやSNSのコミュニティでは,自然に人が集まっているので, そこまでの人材難は無い。今後は各コミュニティともWEBをもっと活用してひろげていくと良いのではないだろうか。

 

CMSコミュニティのパネルディスカッションの報告はLW .orgパビリオン パネルディスカッションリポート(2/2)で。

※パネルディスカッションの資料収集のため,Wiki(http://org.ossj.jp/)を立ち上げた。書きかけが大変多く,どなたでも結構なので,ぜひログインして編集していただきたい。

GoogleMapsAPI をGeeklogで使う簡単便利なプラグイン

  • 2008/05/16 16:17 JST

GoogleMapsAPI をGeeklogで使うための簡単便利な「tkgmapsプラグイン」が,京都大学東南アジア研究所のスポンサー協力により開発された。京都大学G-COEプログラム:生存基盤持続型の発展を目指す地域研究拠点のホームページはGeeklogで作成されており,記事編集管理画面のハックに続いての開発だ。

このプラグインを活用すると以下のようなページがすぐにできる。

こういう複数ピンと,自由にHTMLを記述できるバルーンを,記事や静的ページ,両サイドのブロックエリアに,単純な自動タグというGeeklog書式で書くだけで記載できる。

ルールは,以下の書式にしたがって書くだけ。

[maps:base {住所 または 緯度,経度} width:{数字}
height:{数字} zoom:{数字} margin:{数字}]

[maps:point {住所 または 緯度,経度} icon:{アイコン種類} title:{タイトル} info:{インフォメーション}
{バルーン内自由なHTMLの記述}]

・・・・複数pointを記述

[maps:show]

[maps:display]

このようなプラグインも,開発者コミュニティが充実して,協力体制があるからこそ。今回もSNS内で多くの開発者が情報を提供しあう中で生まれている。

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