LinuxWorld Expo/Tokyo 2008 .orgパビリオンでOSS出展

  • 2008/05/12 12:49 JST

オープンソースの祭典 LW2008 .orgパビリオン

2008年5月28日(水)・29日(木)・30日(金),LinuxWorld Expo/Tokyo 2008(主催 株式会社IDGジャパン)が東京ビッグサイト(東京国際展示場) 西4ホールで3日間開催される。

.orgパビリオンは,オープンソース開発コミュニティやユーザーグループの活動を幅広く紹介する場を提供しているものだ。スポンサーはNTTコムウェア。オープンソースコミュニティは無料で参加できるので,参加申し込みがまだならすぐにOSPN SNSに参加して申し込むと良い。

OSPN SNSは,もっとも多くの日本のオープンソース開発者が集うSNSであり,母体はOSCを開催するOSPN運営委員会だ。いま,参加者が1,000人。この半年で急激に増えたものだ。

.orgパビリオンは,昨年東京へ移転後3日でいきなりGeeklogを出展したが,ことしももちろん出展する。

オープンソースプロジェクトリーダたちがあつまるイベントとして定着した。

パネルディスカッション

ことしはオープンソースリーダたちによるパネルディスカッションがある。これまでもセミナーを聞けばだいたいそのオープンソースはわかったが,他と比較してどういう特徴があるのかは,なかなか掴めないいらだちがあった。それがおなじテーブルについておたがいに紹介しあったり,質問しあうことで客観的な評価がわかり,率直な意見がいろいろと聞けるので非常にたのしみだ。最終日の金曜日午後に開催されるそうだ。

OSSリーダたちによるパネルディスカッションは,非常に良い企画なのでぜひ開いてほしいとお願いしたのが実現することになってうれしい。

Geeklogセミナー

セミナーはOSSグループ各2コマずつ割り当てられるようで,Geeklogは初日と最終日それぞれ25分枠で開く。

タイトル:Geeklogの開発・自動インストーラで簡単インストール
日時: 5月28日(水)15:30~15:55
5月30日(金)16:00~16:25
講師:Geeklog Japanese 今駒哲子
内容:軽快で直感的な操作が可能な汎用CMS「Geeklog」は,簡単便利な自動インストーラが充実してすぐにインストールできるようになりました。
OpenIDで多くのCMSと連携するGeeklog1.5のリリースももうすぐ。
そのまま利用するだけでなく,プラグインを開発して独自のシステムをGeeklogの上で動かすことで,拡張性の高いシステムを構築できます。

 

オープンソースを企業が利用する場合のうしろめたさ

  • 2008/05/08 10:38 JST

オープンソースを企業が利用する場合に,かなりの割合でオープンソースを使っていることを公表しない。

公表しないのなら最初から利用しなければ良いのだが,費用面で使わざるを得ない。商用なら数千万から数億かかるかもしれないものを高々数百万で利用できるのだから。

オープンソースを利用してサイトを公開する場合,フッタにどういうオープンソースCMSを利用しているのか,オープンソースならばそのオープンソースに敬意を敬意をはらって掲載すべきだと思うがどうだろう。

中小企業より,大手企業にこういう傾向がある。

企業では個の発言が難しい。オープンソースコミュニティへの発言は,企業名ではなかなか出しづらいものがあることは十分理解できる。

利用する場合には,何らかの開発を行っているはずで,フィードバックするものはたくさんあるはずなのだが,企業名を出せないことからフィードバックを結果として何も行わないまま,オープンソースを使っていることさえ隠して利用してしまうことになる。

オープンソースを使っていることが,かっこいい! と思われるような雰囲気がほしい。

以前,このブログにも書いたが,オープンソースを納入条件として追加する件,どこかでそういう傾向が出てきていないのだろうか。

オープンソース汎用CMSの動向

  • 2008/04/05 13:33 JST

オープンソースの汎用CMSは使ってみたいがどれを選べば良いのか迷う,というのを良く聞くので簡単に動向を紹介したい。

XOOPS Cube ~日本で最も有名な汎用CMS

日本一のユーザー数をかかえ,書籍数も多く,開発者が最も多い,日本で一番有名なCMS。開発されているモジュールの数が圧倒的に多く,そのまま利用する場合には初期開発コストを低く抑えられる。XOOPSから派生したNetCommonsも注目されはじめている。

Joomla! ~世界的人気の汎用CMS

Drupalと共に世界的に人気が最も高いCMS。テーマが豊富に用意されている。日本での利用者数も必然的に多い。携帯でも閲覧できる。

MODx ~ページ生成機能が強い汎用CMS

非常に軽くてデザイナー好みのサイトを設計可能。デザインに特化したサイトを制作しやすい。ページ作成機能に特化されたものであり,ページを階層的に設置できる。ブログ機能は個々にカスタマイズして機能を追加する必要がある。

MT ~汎用CMSを志向するブログ

静的ページを生成するので,アクセス数の多いサイトの設計に向く。Blogとしての初期設計だったが,最近では汎用CMSへと機能を拡張しつつある。完全なオープンソースというわけではないが,歴史とユーザー数で世界的に有名。

Geeklog ~ブログ機能付き汎用CMS

Blog機能をコアに持った汎用CMSとしての初期設計で,DBを活用したカスタマイズシステム開発に適している。SEOに強い。記事投稿だけでなく,メールマガジンやアンケート,イベント投稿などポータルサイトの機能を持つ。MTフォーマット相互変換プラグインでCMS乗り換え自由。軽くて直感的操作が強み。携帯でも利用可能。日本ユーザ会のSNSには900名近い参加者がおり,セミナーや各種イベント参加も活発。

以上,Geeklogを推進している立場からではあるが,簡単に主な汎用CMSを紹介した。

選ぶポイント

どう選ぶかは,そのCMSがどういうバックヤードで運営されていて,どうサポートされているか,フィードバックが十分行ってもらえる環境なのかどうかを見るのが大事だ。それぞれの日本における配布サイトを見て比較すると良いだろう。

CMSの基本部分である管理画面がどう設計されているのかが実は非常に重要で,この管理画面の設計は,ソフトウェアの根幹部分であり,容易にあとからすこし開発しようとしても変更できる部分ではないからだ。追加したい機能は,プラグインやモジュール追加の仕組みさえあれば,後からいくらでも開発して追加できるが,コア部分はなかなか手を入れられないものだ。そのため,導入前に編集画面を試してみることだ。

今後はCMS同士がOpenIDで連携していく傾向で,汎用CMSと各種専用CMS,たとえばSNSやWikiとシームレスなログイン連携が行われていくことになりそうで,汎用CMSだけでなく,各CMSの開発動向に注目したい。

Wikipediaの「コンテンツマネージメントシステム」 では,この他,多くのCMSが紹介されている。

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