SOHOとWeb2.0

  • 2006/10/12 09:11 JST

11月1日はSOHOの日です。これは、日本SOHO協会 が、SOHOの普及と支援を目的としてつくられたものです。

Identity 自分らしく生きる
Independent 独立・自立した生き方を示す
Individual 個人・個性ある生き方を示す

これら3つの“I”(アイ)をコンセプトに11月1日に決まりました。

現実のSOHOのブランド力は、成功したSOHOも多いのですが、様々な在宅ワーク詐欺や、過酷なSOHOの労働実態も一部にあり、全体的には理想とのギャップもあって厳しいものがあります。

が、あえて企業の中で生きる安定を捨ててSOHOになる人たちは数多く、安定はなくなったけれど、この3つの“I”(アイ)を得たという声は多いのです。

さて、SOHOは、情報の圧倒的質・量をネットで得ています。
ネットでのコミュニケーションで常に最新情報を得て、おなじSOHO等と連携しています。

記事にコメントをつける、トラックバックを送る、ピングを送る、ブログやホームページを開設して、RSSを広く配信する… こういったまさにWeb2.0に直結する行為を行っているのは、企業社会のしばりを持たず、自由に発言できる、まさにSOHOなのかもしれません。

つまりSOHOは一見バラバラで存在しているように見えるものの、Web2.0を支える大きな勢力になっており、ネットでは24時間連携して太い情報交換を持つグループなわけです。

最近ではIvySOHO SNSなど、SNSでも連携がはじまっています。

さて、ことしの日本SOHO協会は11月1日、「WEB2.0時代におけるSOHOの可能性とチャレンジ」をテーマに、シンポジウムを開きます。米国のアルファー・ブロガーで
ITジャーナリストのダン・ギルモア氏の基調講演も。

当日はパネラーとして参加の予定です。

SNSは異業種交流に適している

  • 2006/10/01 00:52 JST

SNSであれば、日記という形で日常のなんでもない話題をボソッと発言することができます。
この、ボソッと、というところがミソです。

このようななんでもない話題、一般の掲示板で意見を言うまで熟していない、とりたててどうということのない話題が、日記では許されるし、気を緩めて書くことができる、これが実は大変重要なポイントになります。

掲示板というと、既出の問題ではないのかとか、この発言でどういう反応が返ってくるのか、問題のある発言かどうか、いろいろな方向から練った発言を行わなければならず、そのため、気軽になんでも発言できません。

それがSNSを利用するといとも簡単にできるわけです。

何気ない話題の日記を誰かが見て、その解決策を示唆したり、それを見て、もっと良い方法を提案したり、と、SNSでの交流ではそれが相当フレキシブルに行われていきます。その話題でコミュニティというコミュニケーションの場でさらに昇華させていくこともよくあります。

SNSは、同窓会などきがるなお遊び的な交流だけではなく、技術交流、特に異業種交流に向いたコミュニケーションツールなのではないかと思います。

現在、SOHOの交流を目的に、仕事情報の配信もあわせて行っているIvySOHO SNSでは、日々のお互いの日記からヒントを得て様々な分野の開発者が交流を深めて新しい開発へと結びつける、そういった交流が生まれています。

SNSは単なるおあそび的コミュニケーションとしてだけではなく、そういう発想の交流を助けるコミュニケーションツールとして、もっとひろい範囲で取り入れてよいツールなのではないでしょうか。

世代の軋轢 CMSを活かせるか

  • 2006/09/26 21:01 JST

同窓会のホームページをいくつか運営していて感じることは、若年世代と、高年世代とのあまりにかけはなれた価値観と情報スキルの差です。

同窓会への歴史的、金銭的貢献が高い高年世代。それに対して、歴史的に浅くほとんど会費を払わず無関心な若年世代の軋轢は、埋めようにもうめられないものなのですが、なんとかそれでもその橋渡しをしていきたいと、既に若者世代でもなく、さりとて古い世代ではない我々中年世代がその使命をはたして母校の貢献をと思うわけなのですが・・・。

高年世代にとって、コンピュータは、歴史的にもつい最近できてきたばかりのなにやらわかりにくい代物。インターネットにつなげばウイルスにかかり、文字を打ち込もうにもおぼつかない。ようやく表示できた母校の同窓会ホームページも、投稿したり掲示板に参加したり、最近聞くSNSサイトに参加するのも規約へ同意して、と、なにをするのもなかなかハードルの高いものになっています。それで、同窓会への貢献から発言力のある高年世代は、コンピュータもよいけど、印刷物での配布も、と、郵送や印刷に大きなコストがかかる会報の配布を求めるわけです。

若年世代にとっては、インターネットと共に育ってきており、ウイルス対策は自然に覚え、ログインもSNSへの参加や、掲示板への発言もまったく障壁はありません。ですから、簡単にネット上でコミュニティをつくって、ネットワークを広げていきます。そのため、会報の印刷物配布は経費の無駄。そんな無駄な活動費用にまわる同窓会費は、さらに払いたくないし、ネットも覚束ない高年世代との交流にもいまさら興味がない。それよりもっと広いコミュニティが我々にはひろがっているのだ、と思うのかもしれません。

中年世代は、インターネットはなんとかつかえて、ネットワークを広げるひとはどんどん広げて便利に使っている。高年世代を尊敬する気持ちも世代的には残っているし、若年層の気持ちもわかるので、両者の溝を埋めて、交流の橋渡しができたらもっとおもしろくなるのではないかと試行錯誤することになります。

高年世代がネット上で参加する意義を見つけてどんどん積極的に参加できるようになればコストを低く、しかも迅速な情報交流ができます。それを先導するのは、中年世代の我々ではなく、やはり高年世代で発言力のある立場のリーダーに限ります。そのリーダーをたすけ、相談に乗り、運営を実際に行っていくのが、中年世代の我々の役割なんだろうと思います。

例えば大学のクラブのOB会で運営しているホームページ。当初はすべて運営をおこなっていたのを、CMSを活用することで、今では高年世代自身で写真のUPを含む記事投稿が行われるようになりました。夏合宿の写真投稿や毎月の会合の案内まですべてを高年世代で作業しています。メールに何枚でも写真を添付して送信するだけで記事になったり、画面で画像を指定してアップロードするなど、簡単にホームページを扱えるようになったからでもあります。

SNSもいくつかの同窓会でスタートさせました。

その他、スタートさせたいと思っても、交流の場でどういうトラブルがおこるかわからないということでまだ公開できないSNSがたくさんあります。

交流の中で、トラブルがあってはならないという姿勢であれば、コミュニケーションサイトは運営できません。少々のトラブルがあっても切り抜けるのでなんでもトライしよう。そういう姿勢が運営側には必要なのではないでしょうか。

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