わたしのSE体験 - OSSを使うメリット(1)

  • 2010/03/28 15:15 JST

オープンソースをつかうメリットを今回の'わたしのSE体験'を含め、以下5つのブログで紹介していきたいと思います。

  1. わたしのSE体験 - OSSを使うメリット(1)
  2. SIerとSEを強くするSIer側とクライアント側の姿勢 - OSSを使うメリット(2)
  3. オープンソースを使った場合の良い副作用 - OSSを使うメリット(3)
  4. 国・経済産業省や自治体が国産オープンソースをもてはやす前にすべきこと - OSSを使うメリット(4)
  5. GPLは怖くない - OSSを使うメリット(5)

使い捨てにされかけたSEをやめたことでGeeklogと出合う

わたしも過去、ある電機メーカーのSEでした。夜遅くまでの仕事。勤務時間中は会議や電話応対などの雑務に追われ、集中して仕事ができるのはようやく残業時間になってから、土日は疲れてただ寝るだけ。

それでも続けられたのは仕事自体が中毒になるくらい面白かったからです。画像処理では当時最先端のベンチャー企業からの転職で、その技術をかわれて中央研究所でも講演するなどし、部課長級から特にかわいがられて居心地のよい場でもありました。

当然のごとく、ですが、こころもからだも悲鳴をあげて、第2子出産で育児休暇を1年取得した後、出社することがもうどうしてもできませんでした。

SOHOとして起業する

会社をやめて、こころに大きなアナがあき、その空洞をどうしても埋められない日々が続いているとき、子育てで文字を覚えるこどものために作成したのが、幼児教育もじもじInput!でした。 このサイトは非常に人気で、たくさんの大学の教育学部などのホームページからのリンクをもらい、本でも紹介され、Yahoo Japanの夏休み特集ページでも紹介されるほどの人気になりました。

それがきっかけで退職した電機メーカーの仕事を受注できるようになり、SOHOとして自立し、Ivy SOHOというSOHO 支援サイトをつくって現在1万人ちかいメンバーです。

オープンソースCMS Geeklogと出合う

Ivy SOHOではセミナーを主催して勉強し、そのなかで、やがてオープンソースCMSのGeeklogと出会うことになります。

Geeklog のコミュニティのなかで開発することで、最新の技術情報に触れ、多くの優秀な開発者のなかまと出逢うことができました。

また、オープンソースの開発によって、はじめて開発の世界的なながれに触れるこになったわけです。

OSSコミュニティにもとめられること

  • 2010/03/25 23:03 JST

OSSコミュニティには、あらゆる層のひとたちが参加します。リーダーは、OSSを開発することだけが求められるわけではなく、多くはコミュニティ維持運営とそのOSSのエバンジェリスト(※)であることだと思います。

ひとりでできることは、たかが知れています。リーダーの能力がたとえ卓越していたとしても、たったひとりではほとんどなにもできないでしょう。

一番大事なことは、信頼できるなかまをひとり、ふたりと増やしていき、惜しげもなく権限を渡していって、共同で管理しあえるコミュニティをつくってひろげていくことだと思います。

そうすれば、参加しているひとたちが、自分ができることはなにか、それぞれに考えて、やるべきことをやっていきます。もちろんSNSという遠慮なく意見を言い合える場があるからこそ、あうんの呼吸でできるわけなのですが。

OSSの裾野を広げるために、コミュニティ参加手段は広げられるだけ広げています。掲示板、mixiからはじまり、独自のGeeklog.jp SNS、Skype、IRC、ML、最近ではTwitterなども。ありとあらゆる手段でコミュニケーションをはかろうと努力しています。

コミュニティづくりをしないOSSは意外に多いのですが、日本での英語版OSS活用は、ことばの壁が非常に大きく、日本で意見をまとめたり、フィードバックを共同で行う必要性を感じます。Geeklogが突出して本家に対してフィードバックの量が大きいのは、本家と日本との良好な関係、そして、日本のコミュニティの良好な運営にあるように感じます。

※エバンジェリスト:熱狂的な信奉者で,他人にその良さを伝えようとする人。

Twitterアカウント:(フォローをどうぞ)
Geeklog Japanese: Geeklogjp
今駒哲子: ivyjp

ひとはポリシーに惹かれる

  • 2010/03/25 22:40 JST

ひとはポリシーに惹かれてあつまってくるものだと思います。

ポリシーが正しければ、無償の提供が生まれ、それがさらに和を広げて大きなうねりとなります。

Geeklogとの出会いは2004年の秋ですが、今から思えば純粋にポリシーだったと思います。セキュリティーギークのために書かれた美しい無駄の無いコード。それを書いているひとたちの純粋でフレンドリーな人柄。ひとかけらの打算もない、純粋さに惹かれてまるでひとめぼれのように恋した状態だと思います。

2003年7月、 初代Geeklog JapaneseリーダーのSaYさんが海外のCMSのなかからGeeklogを見つけてきて日本語公式サイトを開設したのも、そのアーキテクチャーに惹かれただけでなく、本家の開発者たちのフレンドリーな対応にすっかり好感を得たからだったそうです。

わたしも同様です。本家のコアの開発者のDirkさんだけではなく、Geeklog導入ガイドで翻訳させていただいた海外のコア開発者たちを含めた全員が非常に好意的で、メールのやりとりでも、ひらがなを知っている開発者はひらがなでメールを送ってくれました。他の言語に対して非常に寛容だと感じます。

だからこそ、こころからGeeklogに身をうずめて日本語パッケージを開発し、公開してこれたし、6ヶ月もかかって本も書くことができたのだと思います。

Geeklogは、まだまだメジャーなCMSとは言えませんので、Geeklogを開発するきっかけに、ビジネスになるからしかたなく、というようなひとはいません。それが幸いしているのか、Geeklogのコミュニティは非常にほのぼのとしています。

SNSでは、だれかが、こんな機能があったらな、とつぶやけば、2~3日もすればそれが実現できるプラグインができあがってくるというようなことがめずらしくありません。

サポート掲示板は、開発者たちが非常に親切に対応しています。質問ばかりしていた新規参加者もいつのまにか回答側に回って親切に応答していただいています。

そんな掲示板なので、フィードバックが非常に多い。

日本語コミュニティから本家へ、英語でのフィードバックも、Geeklogは非常に多いのですが、これは、相互のコミュニケーションが十分とれて、ひとりのちからではなくおたがいに連携してことばの壁を超えて本家へ英語でフィードバックしていることが大きいと思います。

コミュニティの使命は、様々な思いであつまってくるひとたちをいかに柔軟に受け入れてフィードバックを引き出せるか、これが非常に重要だと思います。

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