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Geeklog導入ガイド出版に至るまで

  • 2007/02/15 23:37 JST
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Geeklog導入ガイドの校正がすべて完了し,あとは来月の発売を待つのみとなった。予約受付が,アマゾン,cbook24,セブンアンドワイ等ではじまった。
書籍の内容は,技術評論社の無償CMS Geeklog導入ガイドまたは新刊ピックアップを。

ここまでくるには,大変な過程があった。なんといってもはじめての書籍なので,データをまとめ,開発をしながら,システムの研究もしながら,翻訳もしながら・・・・だ。

たくさんのひとが関わりながら,非常にタイトなスケジュールで,調整時間や工程をはしょりながらつっぱしるところも多くあった。

が,結果として多くの開発者の協力の下,予想以上の結果を得られた。

それは,Geeklogを開発してきたドイツやアメリカ,カナダ,香港等世界中にちらばっている多くの原著者との調整にも言えることで,掲載することや原著者表記方法の調整にいたるまで,すべての原著者たちからのメールは,本の出版への祝いのメッセージや,原著者として掲載されることを誇りに思うという連絡だった。

掲載されては困るとか,そんな内容は一切ない。原著者への謝礼に関しては,実はまだ何も調整していない。本をすべての原著者に送ることと,本家への寄付を考えているだけで,寄付の件は実はまだ伝えていない。

これだけ多くのひとたちがかかわるプロジェクトにも関わらず,ここまでノートラブルできたことは,本当にありがたい。Geeklogに関わってよかったな,と思う瞬間だ。

英語が苦手だから本家の英語サイトの掲示板へ書き込むのだけは…と,しり込みしていた開発者たちも,最近書き込みをはじめた。だから,本家の掲示板で日本人開発者による書き込み頻度はかなりあがってきた。

わたしも先日韓国語言語ファイルと日本語言語ファイルをアップロードして,公開された。あやしい英語でも,掲示板で困ることはない。元々英語ネイティブの開発者の比率はそう高くないようだ。

本家と,これだけ友好で意思疎通ができているオープンソースはめずらしいと言われることがある。

オープンソースは,無料だからただそれをダウンロードして恩恵を預かればよいという段階から,恩恵を預かったのだからフィードバックしたい,という段階へいき,機能アップ提案や欲しい機能を開発して公開したり,それらを本体の機能として取り込んでもらったり,追加機能を本家などでもダウンロードできるようにファイルを提供していく,というふうに,段階を踏んでいくことができる。

フィードバックできるようになると,オープンソースの開発は実に楽しいものになる。

Geeklogはめずらしく携帯表示も標準に備えている多言語対応の汎用CMSだが,そういった機能を知るだけでなく,たのしい開発の雰囲気も,行間からにじみ出てくる本になったかもしれない。

 

Geeklogの多言語化.韓国語でも

  • 2007/02/08 03:17 JST
  • 表示回数 2,497

Geeklog 1.4.1で,多言語サポートがはじまった。多言語サポートでなにかができるかというと,多言語切り替えだ。

インストールしただけのテストサイトで試すことができる。プルダウンで言語を指定すると,ナビゲーションだけでなく,記事などのコンテンツや,設定次第ではロケール設定である日時の表示までもその言語になるというものだ。

そのGeeklogに,あらたに韓国語が加わろうとしている。これで韓国語のサイトをGeeklogで設置することができるようになるわけだ。また,日本語のサイトでも,中国語と共に,韓国語サイトを併設する需要があるが,そういった場合にもとても便利だ。

韓国語への翻訳作業は,まだまだ進行中だ。いろいろなプラグイン用の言語ファイルはまだ手が付けられていないので,翻訳に関わってみたい方はこちらまで。

国や地方自治体のSOHO支援のあり方

  • 2007/01/31 13:36 JST
  • 表示回数 2,863

IvySOHOは1998年の7月に立ち上げた.

できればいずれ復職したいと思いつつも退職し,パソコン通信からインターネットへと通信手段が変わるなか,1996年に子育てしながら「もじもじInput!」という幼児教育サイトを作成してYahoo!でクールマークをもらい,夏休み特集ページなどで取り上げてもらった.元々いた会社は大手の電機メーカーだったので,コンピュータ関係の業務はだまっていてもはいる仕組みで,最初は営業努力が要らなかった.会社に勤めているころから,いろいろな事業部の様々な部門とネットワークはひろかったので,スタートにつまづくことはなかった.関係する関西の大手の企業からの仕事もあった.通勤が不要なので体力的に楽で,家庭と両立させながら収入は会社にいたころの倍以上あった.

が,営業せずパソコンをつかえるだけで仕事が勝手に入る時期はすぐに終った.

そこでIvySOHOを立ち上げて,ひとりでこなしきれない大手・中小企業からのデータ入力や開発業務をメールマガジンで紹介し,そのサイトであたらしい仕事を受注できるようにした.

IvySOHOは,SOHO支援サイトとしては,比較的はやくからたちあがっていたので,老舗サイトと,書籍で紹介されたこともある.
新聞や雑誌で紹介されるたびにメンバーは増え,TVでひとこと紹介されるだけで,激増して,一時的には会員数は2万人を優に超えた.

その後,たくさんのSOHO支援サイトが立ち上がり,やがて消えていった.

パソコンやインターネットの普及でパソコンでワードやエクセルが使えるだけで仕事を請けられるという時代はすぐに終わり,少ない発注に,ただでも引き受けたいSOHO予備軍が相場を崩してしまった.
在宅ワーク勧誘のあやしい企業が増え,ありえないような広告が女性週刊誌などで堂々と紹介された.
電話でのあやしい在宅ワークの勧誘も多かった.

パソコン教室は,国の事業で無料で受けられるようになり,やがて事業の終了とともにパソコン教室が民間の手に戻ったものの,ただで受けられるイメージを残してしまった.国の思いつき施策は,民間の事業者にとっては迷惑なはなしだ.

思いつきといえば,国や地方自治体が,これからはSOHOの時代.だから受発注サイトで応援しよう!と,サイトをつくることだ.

受発注という仕組みをつくるのは簡単だが,その運営の調整をSOHOやSOHOの業務が実感としてわからない国や地方自治体が手を付けてしまってどうなるというのか.

国や地方自治体がすべき仕事は,民業圧迫ではないはずだ.
もっと法制度を含め,企業活動が円滑にいき,SOHOとしても安心して受注して,みんながしあわせに暮らせる環境を提供することではないのか.

なぜ,会社にいつづけられず,SOHOになるのか.
SOHOに仕事がいかないのはなぜか.
SOHOの相談機関はどうするのか.

それらを考えれば,やるべきことはたくさんあるだろう.

私自身,会社をやめたくてやめたわけではない.残業や出張が多く,フレックス制度があったとはいえ,家庭と両立しえない会社の勤務体制のため,物理的にやめざるをえなかった.もちろん,短い人生のなかで会社の雑多な業務に追われるだけでなく,もっとやりたいことがあったし,いずれは在宅で仕事をしたいというおぼろげな展望もあったのだが.

また,企業が退職者を退職SOHOとしてネットワーク化して,退職しても円滑に仕事ができる仕組みがあれば,優秀なSOHOを探したい企業の利益にもなるし,SOHOにならざるをえなかったSOHOワーカーにとっても,社会との繋がりをもち,ある程度の収入を得て安心してくらせることになる.

チャットやメールなどを利用して,すぐに弁護士などと相談できる仕組みを国や地方自治体が用意してくれれば,安心していろんなトラブルも相談できるだろう.

SOHOは,連携してこそ強くなれる.スキルもひろがるし,仕事もひろがる.
IvySOHO SNSは,たすけあって連携する実験的なSNSだ.
参加は招待制なので,まずはIvySOHOへ登録して招待されるのを待つしくみだ.

国や地方自治体,企業も,SOHOを意識した体制をもっと考えて欲しい.

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