オープンソースはSOHOの未来を拓く

  • 2007/09/14 16:53 JST

「オープンソースはSOHOの未来を拓く」

これは,ことし11月1日,東京で開かれる日本SOHO協会主催のSOHO DAY記念シンポジウムのテーマで,今年は評議員としてこのシンポジウムに参画することに。

総務省からの基調講演も,オープンソースとSOHOというテーマでお願いする。

NPO法人オープンソースソフトウェア協会理事へも基調講演をお願いしていて,いかにすでに日本でパソコンの世界だけでなく,様々な場面でオープンソースの恩恵を受けているのか,国や企業からのサポートはどうなっているのか,オープンソース全体のながれはどうなっていくのかをお話しいただく。

パネルディスカッションでは,SOHOになじみの深いSNSのオープンソースであるOpenPNEの 手嶋  守氏,電話のオープンソース Asterisk PBXの高橋 隆雄氏,MySQLなど多くのコミュニティで活躍している 宗近 龍一郎氏,日本OSS推進フォーラムの吉岡 弘隆氏といった面々で,コーディネータはわたしが勤める。日本のオープンソースへのそれぞれのかかわり方,将来の展望,国や企業など周囲に期待したいこと,SOHOなど一般のオープンソース活動参加のコツなどを聞いてみたい。

先日Ivy SOHOのセミナーでも話題にしたが,オープンソースはSOHOにとって強力な武器になりうる。大企業の技術を一切公開しないシステムでは,最初から開発力に制限があり,導入した企業はベンダーの動きに縛られた運営をせざるを得ない。導入費用は格段にオープンソースのほうが安く,概して性能も高く,将来性もあるのであれば,自然にオープンソースを活用する企業が増えていくし,一旦オープンソースを取り入れた企業は商用のシステムに戻る必要性も感じない場合が多いので戻ってくることはない。

導入側にとって,基本的にすべてのシステムをオープンソースで構築するのが将来の保険にもなる。ベンダーに支配されるのは苦痛なはずだ。

SOHOの多くはオープンソースを利用し,その代わりオープンソース活動にフィードバックしていく。そうやってますます良いオープンソースに育っていく。SOHOは活動に参加することで,ネットでもリアルでも互いに連携して信頼できるネットワークをつくっていくことができるわけだ。

オープンソースカンファレンス2007 Tokyo/Fallが10月に

  • 2007/08/26 16:48 JST

オープンソースカンファレンス2007 Tokyo/Fallが2007年10月5日(金)・6日(土) 大田区産業プラザ(PiO)で開かれる。7月末に京都で開いたのでほっとしていたのも束の間,もう東京でのイベントの締め切りが迫っている。京都での盛り上がりを,東京でも味わいたい。

オープンソースカンファレンスは,オープンソースに関する最新情報を実際にオープンソースを開発したり,主導しているひとたちのすがたがナマでみることができる貴重な場だ。年6回程度,全国各地で開催されている。

展示場では,各ブースを担当するひとたちやそこにあつまってくるユーザたちの姿をみることでそのオープンソースの盛り上がりが見えてくるし,セミナーは,オープンソースをなんとか使いたいといった受講者の熱気で盛り上がる。

オープンソースは,自由きままに,方向性も無く個人個人で開発しているのでは決してない。24時間体制でネット上で連携をとって,お互いに必要な情報を提供しあい,開発しあって公開している。

各オープンソースをどう連携させているのか,たとえばこういったイベントにはそのグループ内のどういう立場のひとたちが出展してくるのか,ユーザがブースに集まってきてたのしく盛り上がっているか,セミナーが盛況かどうか,書籍は出版されているか,著者はオープンソースグループ内のどういう立場のひとなのか,… オープンソースの運営は個々に違うのでそのあたりを探るのもおもしろい。

Geeklogの場合は,セミナーや24時間体制のSNS・サポート掲示板で多くのユーザや開発者グループと連携しており,方向性をとくに管理者グループ内で調整して共同運営している。10月のイベントでは,そういったなかまがブースにたくさん集まってくるだろう。いまからたのしみだ。

また,こういった場をオープンソースグループに無償で提供していただいているわけで,主催会社や多くの協賛企業に感謝したい。

オープンソースの活動を学生が協力

  • 2007/08/15 23:13 JST

オープンソースの意義は,学生にとってはそれほど切実なものとして感じることがないのではないかと思うが,学生の内にそういった活動をはじめることは,人的ネットワークをつくり,視野を広げる意味で大変有益だろう。

オープンソースのGeeklogで,大阪アニメーションカレッジ専門学校によるテーマ開発協力プロジェクトがスタートした。専門学校の授業の一環として前期課程の成果物としてたくさんの作品をいただいた。

このような学生たちの素材となる作品から,さっそくいくつかOsakaAnimeシリーズのテーマが生まれてきている。

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学生時代,学内だけの交流ではなく,他の組織,他の年代との交流が社会に出てよほど役に立つものだ。オープンソースの活動はそのひとつのきっかけになるだろう。

9月8日,久々に大阪のおおさかシニアネットで,IvySOHO交流セミナーとGeeklog交流セミナーを開く。パソコン環境,ネット環境が十分なので十分に実習ができるのでたのしみだ。

そして,毎回こういったセミナーのあとで2次会を開く。そういう場でこそ,人脈も広がり,本音も聞けてさらに知識を広げることにもなる。

オープンソース企画への出展は,今年はあと2回。10月 5日(金)? 10月 6日(土)のオープンソースカンファレンス2007 Tokyo/Fall,11月 9日(金)? 11月10日(土)の「関西オープンソース2007」「関西コミュニティ大決戦」

学生たちにはぜひ1日,こういったイベントを見学して知識を広げて欲しい。

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