CNETタイプ3カラムテーマ

  • 2007/05/04 13:05 JST

このCNETのような,左にメインコンテンツを置いた3カラム形式というのは,思った以上に使い勝手が良い。
ここかしこでこのレイアウトのサイトにお目にかかるようになったので,Geeklogでもこの形式のテーマを作成してみた。

Geekblog結果はこのとおり。Geeklog Japaneseで,テーマを「GeekBlog」にするとそのレイアウトで閲覧できる。

左にメインコンテンツを置くレイアウトの最もよい点は,なによりも記事をめだたさせることだ。メニューなどを置くメニューブロックより先にレイアウトすることで,SEOにも最適だ。
3列目のブロックには,Google AdSense などを置くのに都合が良い。

このテーマを作成するには,基本となるテーマ「ProfessionalCSS」に対して,カスタム用スタイルシートを追加して,常時3カラムモードと左ブロックを右にレイアウトするモードを指定するだけだ。

身近になったCMS

  • 2007/04/25 23:13 JST

CMSは,CMSとBlog、Wiki、Commerceの位置づけとSNSで書いたように様々な種類があり,これから用途に応じて使えるCMSの幅もひろがっていくだろう。日本語で利用できるオープンソースCMSも随分と増えてきた。

だが,これだけ多いとどれを選べばよいかはユーザとして最も迷うことだろう。ソフトウェアの責任の所在が不明確で将来の開発方向がわからない,あるいはまたトラブルがあったときに迅速に対応してもらえないのなら,どんなに高機能であっても使えない。

何を選んだらよいのかは,オープンソースのコミュニティを運営する立場から言えば,一番にコミュニティの雰囲気だ。

そのコミュニティがプロダクトの方向として何を目指し,どういった雰囲気でコミュニティを運営し,どういったベンダーがサポートし,どういった情報を公開しているのか,コミュニティの健康度がCMSの一番のバロメータになっているように思う。

少々機能が今足りなくても,豊富な開発人材で今後条件を満たしていくだろう。責任ある対応や,初心者にもやさしいサポートを多くの参加者で行っていくコミュニティこそ,将来も安心してそのオープンソースCMSを使い続けていくことができるというものだ。

商用のCMSをすすめるサイトでは,オープンソースでは初期導入は安くつくが,機能の拡張の際にはかえって高くついたりする,といった表現があるが,機能拡張のしくみが多く開発しやすいオープンソースを利用することにより解決する。

機能拡張しやすいCMSとして,当事者ではあるが,Geeklogを一番におすすめしたい。

他のCMSからGeeklogに移ってきた開発者の感想として一番に言われるのは,操作が直感的で軽い,ということなのだが,使い込んでいくうちに,機能の拡張方法が様々に用意されていることに驚く場合が多い。

機能の拡張方法には,大きく分けて5種類が用意されている。

プラグイン

他のCMSではモジュールと呼ばれる場合がある。

PHPブロック関数

ブロックに簡単に表示できる。運営者は関数名を指定するだけで利用できる。

静的ページPHP

どこにでも配置できる。見積もりや問合せフォームなどもすぐにできあがる。

アプリケーション

Geeklogで提供された関数を組み合わせてすぐにページを作成できる。

カスタム関数

本体をハックするのではなく,あらかじめカスタマイズが予想される関数はカスタム関数のサンプルが用意されており,それを有効にすることでカスタム関数が動作する。システムのバージョンアップの際に,本体がハックされていると面倒だが,本体ときりはなされた場所にまとまってカスタム関数群が置かれていると,安心してバージョンアップやメンテナンスが可能になる。

このように,開発者にやさしい開発環境があたえられているというのも大きなメリットだろう。

Geeklogは汎用CMSの中でも,ブログ機能が充実したブログCMSだが,WikiのDokuwikiプラグインやCommerceのZen CARTプラグインが日本語UTF-8で提供されてきたのでより用途がひろがった。

オープンソースは,みんなで開発していくという前提で設計されているので,機能追加開発は本来やりやすいものなのだ。

(本文修正)「以前Wikipediaのコンテンツマネージメントシステム に書いたように」を,「CMSとBlog、Wiki、Commerceの位置づけとSNSで書いたように」に修正しました。

書籍売り上げ状況と英語版出版への夢

  • 2007/04/02 13:18 JST

4月1日,
「Geeklog導入ガイド出版記念パーティ in 東京」を開いたところ23名の参加があった。

出版がきっかけでGeeklogに出会ったひとが多いのがよくわかったし,実際にコミュニティへの参加度合いは出版を機に大きく増えた。

Geeklogの日本語サポートサイトグループの核が大阪で,大阪でずっとセミナーやオフ会を開催してきたせいだと思われるが,書店売り上げは東京より大阪が多いのだそうだ。また,地方都市での注目度が高く,地方都市の書店売り上げの度合いが他のCMS等の書籍とくらべて多いという。

本に関しては,Wikiに掲載しているすべての情報をまとめあげて出版したので,長期にわたって販売できる書籍になったと思う。

出版についての課題は,英語版の販売だ。

Geeklogには英語版の書籍がまだ無い。そのため,Geeklogのドイツ語サポートサイトでは,ずっと注目記事で今回の出版について紹介してもらっていたし,原著者からは英語版の出版をぜひ!という声が多かった。

英語版への翻訳はGeeklog Japaneseの執筆グループで行うことができる。あとはGeeklog本家のサイトで宣伝してネットで販売していくことで売り上げることができれば問題ない。書店におくことなく,ネットだけで英語版を販売していくことができるのなら・・・と期待は膨らむのだが・・・。

Geeklogは運用するユーザにやさしく開発者にたのしいCMSなので,今後も継続した新規開発者の参入とシステムの充実を期待している。

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